格上・格下という概念を考えること自体が「格下」である
「格上を狙う」「格下にならないように気をつける」──恋愛発信や恋愛系YouTubeを見ていると、こうした言葉をよく耳にします。
我々恋愛コンサルタントも、「今それ格下だよ」「相手のほうが格上だね」といった表現を使うことがあります。
ですが、この“格上・格下”という思考そのものが、すでに格下の発想なのです。
これは恋愛に限らず、人間関係の本質を理解するうえで非常に重要な視点です。
格上・格下とは何か?
そもそも「格上」「格下」とは、自分と相手の間でどちらの立場が上にあるか、下にあるかを指します。
簡単に言えば先輩と後輩のような関係です。
- 相手から見て、自分の立場が上なら → 格上
- 相手から見て、自分の立場が下なら → 格下
例えば職場で先輩と後輩がいれば、先輩が格上、後輩が格下ということになります。
後輩は先輩の言うことを聞き、先輩の雰囲気や流れに合わせて行動します。
これは上下関係が明確な状態=「格上・格下構造」です。
恋愛での「格上・格下意識」はなぜ危険か?
恋愛を学んでいる人ほど、デート後に「今自分は格下だったな」とか「今回は格上に取れたかな」と考えがちです。
それ自体は悪いことではなく、自己分析の初期段階としては有効です。
自分を客観視できている証拠であり、「次はこう動こう」と改善につなげる思考だからです。
ですが──本質的に言えば、そういった“格を意識している時点”でまだ二流です。
本当の格上の人間は、格の上下など考えていません。
本当の格上とは何か?
本当の格上とは、意識しなくても上に立てる人のことです。
もし一時的に下に見られても、気にしません。なぜなら、内側に確固たる自信があるからです。
本当の格上は、必要に応じてあえて下に回ることもできます。
それは経験値と自信があるからできること。
「下に回ってもまた上に行ける」と確信しているから、上下を意識せずに立ち振る舞えるのです。
一方で、経験が浅く、自信の裏付けがない人が下に回ると、ただの“下のまま”で終わってしまいます。
これは「自分に本当の上の経験がない」からです。
“格を気にしない”ことが一流の証
私自身も、恋愛コンサルタントとして日々多くの恋愛を見ていますが、
本当に魅力的な男性ほど、格上・格下なんて気にしていません。
- 自然体でいることが“上”の余裕を生む
- 必要な場面では自ら下に回ることもできる
- 無理に上に立とうとするほど、格は下がっていく
恋愛で格上を取ろうとする意識は、自信のなさの裏返しです。
自分を誇れるだけの軸がある人は、いちいち格を意識しません。
結果的に、相手をリードしたり、気持ちよくさせたりするうちに、自然と“上”になっているのです。
“格を気にしている時点で格下”。
これは厳しいようで、恋愛に限らず人生の本質です。
余裕と自信を持ち、必要なときに必要な行動ができる──
それが真の格上の在り方です。


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